LINEで注文、ドローンで宅配。ANA HDが実現に向け検証実施

sugitec

こんにちは。8月に入った昨日は東京で今年初の35度を超える猛暑日となったそうです。以外にも8月に入ってからの猛暑日は11年ぶりとのこと。いずれにせよ、ただ暑いことに変わりはありませんね。

猛暑に残暑と全国的にまだまだ暑さは続くと思われますので、くれぐれも熱中症にだけは気をつけて無理をせずにいきましょう。

東京の過去のデータで見ると、数十年前と今では最高気温で3度程、最低気温は4度も上がっているそうで、明らかに暑くなっています。よく言う「昔の方が過ごしやすかった」はその通りです。地球環境は確実に変化してきていますね。

ドローンで玄界島産のアワビやサザエを宅配!実現に向けた検証

さて、本日はANAホールディングス株式会社(ANAHD)が、ドローン宅配実現に向けて行っている検証をご紹介。

ANAHDはドローンの事業化に向けた検証を継続して実施しており、今回はLINE Fukuoka株式会社、株式会社自律制御システム研究所(ACSL)、株式会社NTTドコモ、株式会社ウェザーニューズ(WNI)の4社と共に、福岡市協力のもとで検証をしています。


出典:ANA

検証内容は、福岡市西区の玄界島~ざうお本店間、玄界島~能古島キャンプ村間で、LINEで注文した海産物をドローンで輸送するという検証を行い、ドローン宅配サービスの実現を目指しています。

各社の主な役割

ANAHD:ドローンの運航管理(検証の代表事業者)
LINE Fukuoka:物流における注文・決済機能の提供
ACSL:機体の提供および運航サポート
ドコモ:ドローン上空飛行に係るLTEネットワークの提供、およびdocomo skyの運行支援基板による上空の電波状況を考慮した運行計画の策定支援
WNI:気象情報サポートと有人航空機監視のための飛行位置情報提供
福岡市:検証対象となる地域及び関係者との調整等

検証実験の概要

1.飛行概要

能古島キャンプ村、ざうお本店の協力のもと、バーベキューをしているユーザーへ玄界島産のサザエやアワビなどの海産物をドローンで輸送する宅配サービスを検証。

海産物の注文決済はLINE Fukuoka協力のもと、LINE公式アカウントにて行います。ドローン飛行の管理は、安全に遠隔でのオペレーションを行うための仕組みを構築するとのこと。

LINE決済のイメージ

LINEを利用した商品の選択と決済までの流れは以下となっています。


出典:ANA

スケジュールは以下となっています。


出典:ANA

2.飛行経路図(全日程で同じ経路)


出典:ANA

3.宅配に使われる機体

株式会社自律制御システム研究所(ACSL) 社製 PF-1(ANA 仕様)


出典:ANA

なお、見学されたい方は事前申し込みや連絡等も必要なく、直接現地まで行けば見学ができるそうなので、興味のある方は是非行ってみてはどうでしょうか?

まとめ

この宅配サービスですが、安全面からも商品はバーベキューをしている会場に直接運ばれるわけではなく、ドローンの着陸ポイントまで引き取りに行く必要があります。これは安全面を考えると当たり前と言えば当たり前ですね。

しかしそもそも島の外から注文した商品が短時間で届くメリットを考えると、着陸ポイントに取りに行くことくらいは何らデメリットにもなりません。

それにしてもドローン配送も色々と事例が出てきましたね。この前は楽天と西友が猿島にバーベキューの食材を届けるというサービスの紹介をしましたが、まだまだこれから事例が出てきそうです。

スギまる
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ドローンは間違いなくもっと高性能になると思うので、ペイロードやバッテリー等の機体関係の問題点等は解消されそうですが、規制の面を考えると都市部などにはなかなか広がりにくいのかも、と思ったりもします。当面はこういった島などが主でしょうか。

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