こんにちは。天気の方がまた強い雨続きとなってきそうです。九州の方では24時間で1ヶ月分の雨量になるかもしれないということで十分に警戒する必要がありそうです。さて、本日7月3日は「通天閣の日」だそうです。
関西ではもうお馴染みの展望塔だな。パリのエッフェル塔を模して作られた通天閣は明治45年のこの日に完成した。ところが昭和18年に近くの映画館で火災があり、それが原因で第二次世界大戦の金属回収のために撤去された歴史がある。だがまた昭和31年に今の形に再建された。
そんなことが!?てっきり昭和に建てられたものだと思ってました。
ちなみに再建で施工したのは奥村組(最初の施工も奥村組)、建築費の総額は3億4000万円也。再建の際には竹中工務店にも話があったそうだが予算で折り合いがつかなかったそうだ。
テラドローン株式会社がオランダのドローン点検サービス企業へ出資
さて、本日はテラドローンの出資の話題。テラドローンがオランダのドローン点検サービスを提供している「RoNik Inspectioneering B.V」への出資が完了し、同社の社名が「Terra Inspectioneering」へと変更になりました。
出典:PRTIMES
現在、テラドローンとRoNikは現地法人を設立しています。
RoNik Inspectioneering B.Vってどんな会社?
RoNikは主にドローンを活用したUT(超音波探傷試験)および目視点検を提供しており、得意分野は「貯蔵タンク」「ボイラー」「スーパーヒーター」「炉」「煙突」「パイプライン」などの産業用、および密閉空間の検査。
特許取得済みのUTドローンテクノロジーを使用し、届きにくい場所で鋼の厚さテストを実行するための超音波テクノロジーに基づく独自テクノロジーの開発も行っています。
また、毎年ヨーロッパで行われているドローンイノベーションのコンテスト「DRONE HERO EUROPE 2019」にて、そのUTビームドローン(特許取得済)で優勝。欧州トップのドローン企業に選ばれています。
審査員コメント「RoNikは国際的な規模拡大の可能性が高い、真のニーズに合った実用的ソリューションを提供している」とのこと。
RoNikの実力
RoNikは板厚検査を含むオイル&ガス系貯蔵タンクの点検、メンテナンスを中心としたサービスを長年提供しており、欧州の大手オイル&ガス会社を中心に200件以上の実績を持っています。
出典:RoNik
さらにドローンだけでなく、地上や水上用の検査ロボットを使用し、幅広い顧客のニーズに応えています。同社ドローンをタンク点検に活用することで、従来、高所作業が必要とされていた仮設足場の組み立てや撤去時間を削減。
更に検査機関が40~60%短縮されることから、人件費の削減、検査中の施設稼働停止による損失の削減を実現します。
使用するドローン機体
ドローンの重量は安全飛行のため約2.5kg。オランダの特許を取得した「接触触媒(カプラント)ディスペンサー」が搭載されており、飛行中でも深触子にカプラントの供給が可能なため、効率的に検査を進めることが可能。
また、3つの高精度カメラが搭載されており、飛行中のドローンからの映像、またUTグラフを地上から即時的に確認できます。
成果物としては「API-653 ※1」や「EEMUA159 ※2」などの規格に準拠した点検レポートや、クラウドサービスを通した3Dモデル点検データの提供も行っています。
現在、国内外のオイル&ガス業界では、プラント稼働率の向上などを目的とし、デジタル技術の活用が急速に進んでいます。同社では25カ国以上のグローバルネットワークを通じ、RoNikの持つ非破壊検査技術を含むUAVデジタルソリューションを世界的に提供していくとのこと。
※1 API-653とは?
American Petroleum Institute(アメリカ石油規格)の、高さ50フィートを超えるタンクまたは直径30フィートを超えるタンクの世界的規格。検査には許可を受けた検査官が実施する必要があります。
※2 EEMUA159とは?
Engineering Equipment and Material Users Association(エンジニアリング機器 マテリアルユーザー協会)の地上貯蔵タンクで利用可能な包括的ユーザーガイド。タンクの稼働中の問題を最小限に抑え、耐用年数を延ばすため、基本的検査および保守要件確立の支援を目的とする。
まとめ
テラドローン社がオイル&ガス事業の点検分野にも進出してきました。現在グローバル市場で最も評価が高いUAV企業はイギリスの「CyberHawk(サイバーホーク)社」。その次の第2位の評価をテラドローンは受けています。
設立からわずか3年でのランクインということで、その勢いはとどまることがないですね。今回の出資でさらにグローバル市場でもテラドローンの名は拡大することでしょう。
【記事参考】PRTIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000135.000020194.html