ドローンでの高精度測量を実現。クラウドサービス「くみきPRO」

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スギまる
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こんにちは。昨日のぐずついた天気から一変し、また30℃超えの暑い日が続きそうです。水分補給は喉が乾いてから飲むと不足がちになるので乾く前に飲むことが大事です。常に熱中症対策を意識していきましょう。さて、本日6月3日は測量の日になります。

スギヤマ
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測量法が公布されたのが昭和24年のこの日。国土交通省の前身である旧建設省が平成元年に記念日に制定した。多くの人に測量や地図などへの幅広い理解や関心を深めてもらうのが目的だ。

スギまる
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測量って一般の認識や社会的評価が高くないと言われているようですね…

スギヤマ
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そのようだな。しかし測量は国土の利用において重要なものだ。国民にその知識などの普及や啓発を図るという目的もあってこの日が制定されている。どんなことをしているのか?そしてそれがどれだけ大事なことなのかを知ることでまた違った感覚で見ることが出来るはずだ。

スギまる
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日本水準原点の公開や紹介などイベントや展示なども行われているようなので、知識を広げたい方は行ってみるのもいいですね。

ドローンによる高精度測量を実現する「くみきPRO」

さて、本日は測量の日に相応しくドローンを活用した測量のソリューションをご紹介。

産業用のリモートセンシングサービスの開発・販売を行う株式会社スカイマティクス社が、ドローンの測量サービスの「くみき」の派生製品である「くみきマーカー」を用いた、高精度な測量を実現するというクラウドサービス「くみきPRO」が先月5月30日より提供開始されています。


出典:スカイマティクス

くみきPROとは?

持ち運びが簡単な小型・軽量のGPS内蔵型対空標識の「くみきマーカー」を設置することで、専門的な現地測量を必要とせず汎用のドローンで±10cm以内という精度を可能にするドローン測量サービス。

ドローンで撮影をおこなった画像と「くみきマーカー」で取得した位置情報をクラウドサーバーにアップロードすることで、高精度のオルソ画像、DSM画像、3D点群画像を自動的に作成。専門的知識も必要とせず、はじめての方にも容易に生成可能です。


出典:スカイマティクス

背景

2015年12月より、国土交通省の新たな取り組みとして「i-Construction」が掲げられました。代表的な内容はご存知の通り「ICTの全面的活用等の施策を現場に導入することにより、建設生産システム全体の生産性向上を図り、魅力ある建設現場を目指す」。これまで多くの企業で様々な取り組みがなされてきました。


出典:スカイマティクス

同社では2017年にドローン測量サービス「くみき」を発表。それ以来、ドローンを用いた簡易的測量データを短時間かつ自動生成することで、誰もが簡易にドローンを使った測量をできる機会を実現すべく取り組まれてきました。

今回サービスの開始された「くみきPRO」は、多くの建設業界ユーザーから「購入したドローンをもっと有効に活用したい」という要望に加え、「くみき」ユーザーからの「より高精度なドローン測量を気軽に簡易に行いたい」という要望に応える形で実現されています。

くみきPROのワークフロー

  1. 作業計画
    撮影計画の設定方法のマニュアルを元に、お客様にて地形と取得希望データに合わせた最適な撮影計画を設定。
  2. マーカー設置
    現地で測量範囲にあわせて、くみきマーカーを設置。
  3. データ取得
    お客様のドローンにより撮影計画に基づき空撮し、位置情報付の画像を取得。くみきマーカーによる測位データを取得。
  4. アップロード
    お客様のPCより取得データを「くみきPRO」にアップロード。
  5. 画像処理
    くみきのクラウドシステムでデータを自動処理・生成(オルソ画像・DSM・点群(3D))
  6. 成果品
    お客様のPCよりWeb上で様々な解析、情報共有、データのダウンロードを実施。

価格

初期費用はなく、画像処理・クラウド利用・データストレージ利用・くみきマーカー5個レンタルがセットとなったプランで、使った回数で支払う従量課金プランもあり。


出典:スカイマティクス

まとめ

ドローン測量といえばテラドローンやエアロセンスなど、他にも多数企業がサービスを行っています。今回紹介の「くみきPRO」はマーカーを置くという部分ではエアロセンスのサービスと似ていますね。

各社ともに精度面に関しては十分なものがあるので、後は自社でドローン操作を行うのか?ドローン操作からデータ化までしてもらえるのか?など各社それぞれ特徴があります。

数年前までは測量分野への参入業者は多くありませんでしたが、ようやく増加してきた感じはあります。が、まだまだ十分な競争原理が働いていると言える程多いとは言えません。

正直まだまだ適正相場なのか判断し難い部分がある気がしますが、今後のさらなる普及で利用しやすくなるのは確かだと思います。全体的な相場は常にチェックしておきたいところですね。

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