こんにちは。連日の暑さから一転して本日は雨模様。気温も少し下がっています。温度差が極端なので体調管理には注意していきましょう。さて、本日5月28日は国際アムネスティ記念日だそうです。名前を聞いても何の記念日なのか全く分からないです僕…
これは1961年に政治的な権力から人権侵害を守る国際民間機関である「アムネスティ・インターナショナル」がロンドンで発足した日にちなんで記念日となっている。今や国際連合と協議資格をもつ世界最大の非政府組織で700万人以上が運動に参加しているそうだ。
いわゆる草の根運動というやつですね。やはりリベラルな感じなのでしょうか?
ここではそういうネタは言及しないでおこう。彼らの活動、また人々の意見を知りたければ検索すれば山程出てくるぞ。とにかく、死刑の廃止や人権擁護、難民救済など様々な活動の支援をしているNGOということだ。
LPWAとIoTを活用し手軽に環境監視ができるOKIPPA
さて、本日は以前にご紹介したことのある西松建設さんが開発した「IoT」+「LPWA※」を活用し、インフラ施設などの斜面部の点検・監視サービスである「OKIPPA(オキッパ)」を農業分野に応用したサービスが、いよいよ6月より開始されるとのことで、そちらをご紹介。
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西松建設さんといえば言わずと知れた準大手ゼネコンさんですが、インフラ点検技術が農業分野にも応用されるというのは興味深いですね。この「OKIPPA」サービスですが、簡単に言うと現地に行くことなく、畑などの温度や日射などの管理ができるサービスです。
「LPWA」を活用しているので電源が確保できない場所や、WiFi・Bluetoothが届かない場所であっても手軽に環境測定できるのが最大の特長。
※LPWAとは?
Low Power Wide Areaの略で「省電力広範囲」。少ない電力で広い範囲での通信を可能とし、しかも低料金という無線技術。おなじみのBlueToothやWifiという通信技術とはまた違う特長がある通信です。
通信速度で言うとWiFiが早いですが、その分電力消費も大きく通信距離も広くありません。LPWAの場合、電池だけで数年もつ程に省電力。かつ通信距離も最大50kmまで届きます(Sigfox規格)。デバイスの維持費も年間で100円程度という破格の安さ。
ただし、通信速度に関しては極端に遅く100bps~100kbpsという一昔前の電話回線のインターネットレベル。しかしIoTで活用する場合は重いデータを頻繁に扱うことはないので、速さはいりません。よってLPWAはIoTに最適な通信技術と言えます。
開発背景
農業分野では営農者や後継者不足のなか、省力化推進の取り組みや農業所得の向上に向け、多品種化の取り組みなど生産管理技術の高度化に併せてIoTを活用した農業の実現が期待されています。
同社では昨年4月末に開発した「OKIPPA(オキッパ)」を農業分野に応用するために、同年7月より北海道石狩郡当別町の営農者とこれまで実証実験を重ねてきたそうです。
OKIPPAの特長
- 現地に行かずとも温度・日射の管理が可能
これまでは畑やハウスなど、現地に行かなければ温度や日射を把握できなかったものが、自宅に居ながらにして畑やハウスの状況が把握できます。 - 作業環境に最適な積算温度・日射時間が計測可能
これまで営農者の経験により収穫時期を決めていましたが、積算温度・日射時間が把握できるようになったことで、データに基づいた最適な収穫時期がわかります。 - 自営でWiFi環境を構築する必要なし
省電力広域無線通信のLPWAのSigfox(シグフォックス)を採用することで、自営で通信網を整備する必要がなくなります。 - 防水仕様のため屋外での使用が可能
通信BOX及びセンサは防水仕様のため、設置場所を選びません。 - 通信BOX及びセンサは電池駆動
給電は乾電池のみのため、配線も不要で1年程度は電池交換の必要がありません。 - 計測データはクラウドで監視。アラーム機能で管理者に通知
計測したデータはクラウドで処理され、あらかじめ設定された計測値を超えた場合はメール通知されます。
出典:西松建設
出典:西松建設
出典:西松建設
OKIPPAの利用シーン
農業分野
ハウス内の温度や育苗パレット上などの温度管理。
出典:西松建設
屋外においては外気温やハウス内の温度・日射や水路の温度管理などを行う。
出典:西松建設
施設管理分野
壁面緑化・屋上緑化の気温・日射や基材内の温度管理などを行う。
出典:西松建設
建設分野
トンネル坑内温度やコンクリートの表面温度管理などを行う。
出典:西松建設
まとめ
今後の展開として、西松建設さんでは引き続きサービスの改良を重ね、作業従事者の勘や経験を「見える化」し手軽に開始できる環境計測監視サービスの充実を図るとのこと。
WiFiではできない圧倒的な通信範囲と省電力、ローコスト。LPWAは計測データ取得に最適な技術と言えます。昨今では様々なデータを計測できるLPWAデバイスが登場しています。
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これまで「試したいけど高くて無理だ」という言葉が出ないほどに低価格で利用が可能。何かに応用できそうなセンサーがあればとにかく試してみることができるのは嬉しいですね。