こんにちは。長い10連休も明け本日からまた通常業務ですね。そして時代は新しく令和になりました。この10連休中はさながら平成の大晦日のような雰囲気でしたね。
昭和→平成の時のような厳粛な雰囲気とはガラッと違って、祝賀ムードの強い変遷となったな。
ですね。カウントダウンやらセールやら、年末年始のような感じでしたね。お祝いムードというのも新鮮でした。
日本の転機になるであろう時代。平成はネットによって個人にしろ企業にしろ、多様性であったり強さが促進される流れになっていった時代。転換期だったように思う。
確かに平成の終わりにかけては世界に目を向けてみても、これまでの常識が通用しないようになっていますもんね。
まだこれからIoTやAIなどが進化普及し、意識できないレベルで生活に溶け込む世界になるだろう。その時に想像もできないようなことが生まれる可能性もある。日本はかなり遅れをとってしまっているが、まだまだこれからが勝負だろう。
スマートフォンを用いて現場でCIMモデルを確認できるツール
さて、本日はCIMモデルを現場の映像に重ね合わせて表示することを可能にすることで、施工計画の作成を効率化・合理化できるというツールのご紹介。鹿島建設とサイテックジャパン株式会社の共同開発となります。
出典:鹿島建設
現場でCIMモデルを精度よく重ね合わせて表示することで、施工計画の作成や安全管理などに活用ができます。実際に秋田県で鹿島建設が施工を進めているという成瀬ダムの堤体打設工事で適用され、有効性が確認されたそうです。
CIMとは?
2012年に国交省にて提言された業務効率化を目的とする取り組み。「CIM=Construction Information Modeling」。建築分野で活用されている建物の3次元モデルにコストや管理情報などの属性情報データを追加し、業務の効率化を図るBIM=Building Information Modelingの概念を土木分野で活用しようというもの。建築で使うのがBIMで土木はCIM。
開発背景
鹿島建設が施工を手掛ける成瀬ダムの堤体打設工事では、全ての計画をCIMモデル化して施工計画作成の合理化と効率化を図っているそうです。良い施工計画や安全管理には、机上の検討だけでなく現場においての構造物の完成形を明確にイメージし、それを共有することが効果的。
また、ICT土木の導入で現場測量を不要とする工事が標準になりつつありますが、一方で土工の仕上がりを示す目印が無いために、計画通りに施工が行われているかを判断することが難しいという新たな課題が出てきているそうです。
これまでにCIMモデルを現場に重ね合わせて表示できるツールとして、ARゴーグルを装着するものがありましたが、複数人が同時に見ながら情報共有し、打ち合わせなどに活かせられるツールが求められています。
特長
このツールですが、市販のAR(拡張現実)に対応しているスマートフォンにGNSS(グローバル衛星測位システム)の受信アンテナを取り付け、専用アプリをインストールすることでCIMモデルを現場と重ねて表現できます。
GNSSを受信できる環境であれば、特別な通信設備を追加する必要もなくすぐに使用ができるとのこと。GNSSにより正確に位置を把握したモニター上にCIMモデルが表示され、地形との整合性や支障物の有無など複数人がその場で同時に確認が可能。
出典:鹿島建設
小型軽量で持ち運びも容易で、さらにインターネットを経由して事務所や本店支店など、遠隔地とのリアルタイムな情報共有も可能とのこと。
まとめ
AR(拡張現実)を利用し現場に3次元モデルを重ねるという技術は、これまでARグラスやMicrosoftのHoloLensなどで実現しているものがありましたが、それは確かに個々で装着し見ているものなので一人称です。
それでも同じものを原寸大で複数人で見ることができたりしますが、導入コストとしてはかなり高額になってしまいます。その点、今回のツールは市販のスマートフォンを活用していますので、コスト面で抑えられるのはもちろん小型軽量というのもポイントですね。
原寸大で見る必要がなくコストも抑えたいという場合には、ひとつの最良な選択肢になりそうですね。