こんにちは。明日から大型連休の方も多いかと思います。仕事のやり残しのないようスッキリと休みを迎えましょう。さて、本日4月26日は「世界知的所有権の日」ということです。世界知的所有権機関が2000年に制定したそうで新しめの記念日ですね。
この4月26日というのは、もともと世界知的所有権機関を設立する条約が1970年の4月26日に発効されたことに由来がある。この世界知的所有権機関というのは、世界的な知的財産権の保護を目的とした国際連合の専門機関だ。
国連の機関だったんですか?それは知らなかった。
この日は世界的には様々な種の記念行事が開催されているんだが、日本では4月18日の発明の日の方が定着していることもあるのか、こちらの記念日に行われる行事はあまり目立っていない。ちなみに大々的なのは中国。
中国ですか…何か僕のイメージかもしれませんが、海賊版とか模倣品とか結構な侵害をしているイメージがあるのですが…
知的財産を守る姿勢を内外に大きくアピールしているそうだが、あまり突っ込まないでおこうか。
陸上と水底の地形を同時に測量できるグリーンスキャナの販売権をパスコが取得
本日はドローン搭載型のグリーンスキャナの話題。測量でお馴染みの世界的企業である株式会社パスコさんが、今年の3月に販売権を取得したとのこと。スキャナは陸上と水底を同時に3次元計測ができるものとなっており、ドローンに搭載して活用します。
出典:株式会社パスコ
パスコでは19年度から、このグリーンスキャナの販売と操縦、計測作業の支援、データマネジメント用ソフトウェアの提供、3次元データの加工・解析サービスなどトータルに支援する測量サービス事業を本格的に開始するそうです。
背景
河川や港湾、海岸管理のほかに土木工事の生産性向上などにおいて、陸域と水域を統合した高精度な3次元データの定期的な取得が課題になっています。
従来では陸域と水域でそれぞれ異なる手法で計測作業をおこない、河川周辺の地形と河床や設備、護岸と海底や港湾設備など、別々の計測成果を統合し3次元データの作成を行っていたので、時間と手間がかかっていたそうです。
それらの作業が効率的に行え、精度の高い面的な3次元データを取得できるシステムが「グリーンレーザースキャナ」。
革新的なドローン搭載型のグリーンレーザースキャナ
これまでレーザーを使用した測深機材は、有人航空機に搭載する航空レーザー測深機しかなかった他、ドローンに搭載可能なグリーンスキャナは存在していませんでした。
パスコが国交省の「革新的河川管理プロジェクト」において、株式会社アミューズワンセルフと共同研究を行い実用化を達成した、世界的にも先進的なドローン搭載型のレーザースキャナです。
ドローンレーザー測量の活用例
パスコではこの地上と水底を面的に計測できるドローンレーザーシステムを活用し、様々な測量を支援。
出典:株式会社パスコ
河川管理
堤防から河川敷、河道を一度にレーザー測量して3次元モデルの作成が行えます。水陸がつながった面的3次元モデルは、河道状況の把握や河川の維持管理に資する情報として利用可能。
港湾管理
港湾構造物の管理に3次元データの活用が可能。堤防や離岸堤、テトラポッドなどを対象とした緻密な測量をドローンで。広域の計測を航空レーザー測深機で、という形で範囲や目的に応じ、機材の使い分けを行います。
i-Constructionへの活用
陸上部と水中の地形を同時計測できるグリーンレーザースキャナは、土木・港湾工事のICT施工に有効な測量手法のひとつ。年々適用される工種が拡大されている「i-Construction」ですが、現在は河川や港湾の浚渫工といった水域工事にまで適用工種が広がってきています。
出典:株式会社パスコ
これらの水域工事のICT化を図るべく「i-Construction」での業務効率化・高精度化を推進しているパスコでは、グリーンレーザースキャナを活用し、水域工事だけでなく自然災害発生時の現状把握や国土強靭化につながるインフラの維持管理など、多方面での活用も推進していくそうです。
まとめ
これまで水域と陸上で別々に3次元計測していたものが、同時に計測できることで大幅な作業の効率化となりそうですね。しかもドローンであれば航空機よりも高密度に点群を取得できるとのことで言うことなしです。
まだまだドローンの活用方法や活用範囲は広まっていきそうです。寧ろまだまだこれからですね。
記事参考:株式会社パスコ https://www.pasco.co.jp/press/2019/download/PPR20190425J.pdf
スギテックからのお知らせ
最後に明日からの大型連休についてのおしらせ。スギテックでは連休のスケジュールは以下となっております。
ゴルデンウィークスケジュール
・19年4月27日(土)~ 5月6日(月)
こちらの連休期間中にいただきましたお問い合わせ等に関しましては、連休期間明けの「5月7日(火)」より順次ご返答をおこないますので、何卒ご了承のほどお願い申し上げます。