こんにちは。ようやく朝の冷え込みもマシになってきました。後は暑くなるばかりですね。本日18日は「世界アマチュア無線の日」だそうです。1925年にパリのソルボンヌ大学で世界アマチュア無線連合の創設、そしてその無線連合が1973年に制定した日となります。
そういえばアマチュア無線と言えば、ドローンを扱う際に無線免許が必要になる場合があるのを知っているか?
聞いたことあります。機種によって周波数が違うのでそれを扱う際に必要になるんですよね?確か何ヘルツ帯だったか…?
その通り。ちなみに5GHz帯を扱うドローンの場合に必要になる。主に産業用のドローンや特殊な所ではドローンレース向けのドローンがそれにあたる。免許は5.7GHz帯を扱う場合は第三級以上の陸上特殊無線技士免許が必要だ。
周波数が違うとどういう違いがあるんですか?
簡単に言うと、現在主となっている2.4GHz帯と比べて電波送信の出力が違うということになる。障害物などにも強く安定した高速通信が可能で映像などのデータ転送にも最適だ。そしてより長距離の操作、最大で5km以上離れていても操作を可能にするのが5GHz帯のメリットだな。
なるほど勉強になります。今後を考えるとドローンの操縦者としては持っておいたほうが良いですねこれは。
そうだな。国家試験か養成課程を受講する必要があるが、合格率は8割程なのでほぼ誰でも取得できそうな今のうちに取っておいた方が良いというのはある。今後取得難易度が高くなる可能性は十分ありそうだからな。
プロペラのない超音波振動で安全に飛行する飛行船型のドローン
さて、本日はNTTドコモさんからプロペラの無いドローンという、なんとも衝撃的なニュースリリースがありました。プロペラなしでどうやって飛ばすのかと言うところですが、なんと超音波振動を活用するそうです。
出典:NTTドコモ
従来のプロペラ式のドローンと違いヘリウムガスが充填された風船の浮力により浮遊し、「空気ポンプ」として動作が可能な「超音波振動モジュール」により推進力を生み出し、空中を移動します。
下記の動画を見ると一目瞭然です
高い安全性と新たな可能性
従来のドローンの課題は、プロペラなどの動力部分が人や物に衝突すると、怪我などの大きな事故や破損につながる可能性があるという部分でした。
このプロペラのないドローンはそういったパーツの代わりに、人が触れても安全な微小な振動によって風を起こす「超音波振動モジュール」が空気ポンプのように空気を送り出し推進力を得て空中移動します。
出典:NTTドコモ「超音波振動モジュール」
飛行の際の音も静かで安全性も高いドローンを実現しています。
推進力の関係で屋内での飛行が目的となるドローンとなっていますが、今後はイベント会場やコンサートホールなどで、空中を移動する広告や道案内などに活用する他、搭載されたカメラから撮影した映像と画像解析技術を組み合わせることで、空中からの監視や警備のソリューションに活用することが想定されています。
出典:NTTドコモ 「プロジェクションマッピング」
さらに、動画にもありましたがドローンの本体にプロジェクションマッピングを施すことで、空中に映像を映し出す空間演出ソリューション等の提供も検討していくとのこと。
まとめ
このドローンですが、今月4月27日(土)に幕張メッセで開催の「ニコニコ超会議2019」で出展される予定で、実際に操縦できるデモ体験ができるそうです。
従来の調査などで使用するドローンとは活用方法自体が違いますので、うまく棲み分けできそうですね。
それにしてもプロジェクションマッピングできるのは面白そうです。これが街中などに飛ぶようになれば、SF映画などでありそうな世界観がやってきそうです。