こんにちは。日中は随分と暖かくなり京都の各所でも桜がちらほらと開花してきました。今週末あたりは花見客がかなり多くなりそうですね。
本日3月26日は誰もが知っているでしょう、ドイツの作曲家ベートーベンの命日だそうです。葬儀には2万人もの人が参列したということで、生前から彼がいかに慕われていたかが分かりますね。
さて、本日は三井住友建設が導水路トンネルの調査・点検に、Microsoftの「HoloLens」を活用し、作業を大幅に効率化するというシステム「MOLE-FMR(モール-フィールドミックスドリアリティ)」を開発したという話題。
暗いトンネル内でもMRで情報を表示
導水路トンネルの調査・点検では、目視での不具合の確認やその規模・寸法の測定、および記録が主な作業内容になります。供用開始から数十年経過している場合は、蓄積された調査や補修の記録履歴との比較も必要になります。
点検作業では、照明設備のない暗渠(あんきょ)や隧道(すいどう)内などでは、クラックや漏水箇所の特定が難しかったり、藻類などの付着や汚れやなどで損傷個所とコンクリート表面の模様との判別も困難。
出典:三井住友建設
出典:三井住友建設
そのような状況なので、作業にも多くの時間を要してしまうことがあります。発電水路や工業用水トンネルなどでは断水時間にも制約がありますので、上記のような環境で100%時間通りの作業ができるかも不明瞭。作業の効率化・合理化が課題となっていたそうです。
そこで今回三井住友建設が開発したシステムの「MOLE-FMR」ですが、こちらは同じく三井住友建設のトンネル補修工事データベース「ジェネシスLTR」で管理されている調査・点検記録や、施工・補修履歴情報を3Dモデルに自動変換。
それをHoloLensを使って、現実の空間に3D表示された補修履歴や記録をリアルタイムに現状と重ねて比較できるようにしたシステムです。
MOLE-FMRシステムの特徴
出典:三井住友建設
1.補修履歴情報等を3Dモデルに自動生成
同社独自開発のトンネル補修工事データベース「ジェネシスLTR」には、点検記録や施工・補修履歴が登録管理されています。これらの情報から3Dモデルを生成することで、これまでの履歴を立体的に確認することが可能に。
2.現実空間に補修履歴情報等を表示
HoloLensに3Dモデル化した履歴を表示させることで、現実空間の変状や不具合の確認が容易になっています。また補修前の状況を重ねて表示して視覚的に比較することが可能。補修部材の変状があった場合や不具合との関連性についても容易に確認できるようになっています。
3.作業環境に左右されない正確な位置情報表示
照明設備のない暗渠などでも僅かな光源があれば、トンネルの三次元形状を認識し現実空間に3D画像を重ねて表示することが可能。
まとめ
今回このシステムの導入で、補修履歴情報等が現地で簡単に確認できることが実証されたそうです。
それにしても照明設備のない暗渠などの点検事情を存じてなかったのですが、藻が繁殖してびっしりと張り付いている所を点検していくのはかなり骨の折れる作業だと思います。
補修履歴が視覚的に分かるだけでなく、それが自分の現実の視覚とリアルタイムに連動して見れるので一目瞭然です。作業時間の半減を実現しているというのも納得です。
これまではスマホやタブレットの画面を通して見るのが普通でしたが、現場で作業しながら自分の視覚に色々な情報を写し出せるだけで便利な場面は多いと思います。現実の建物等に3次元モデルを重ねて見れるとなれば尚更。
AR/MR技術はまだまだ土木・建設分野で活用できる事は多くありそうですね。