こんにちは。一般の方にも利用者が増えているドローンですが、航空法違反で書類送検される事例が増えてきています。
鹿児島県で昨年8月に行われた花火大会では150m以上の空域から花火の撮影を行った男性がいたそうで、当然これは航空法違反。花火大会も数分間中断したそうでいい迷惑ですね。
他にも先月に愛知県で行われた「はだか祭」では、密集地域にあたる場所でドローンを飛行。当然これも航空法違反です。はだか祭は神事でもあり25万人もの人が訪れたそうで、よくもまあそんな場所でドローンを飛ばそうと思ったものです。
これら書類送検された方の証言は「上から撮影したかった」です。どうせ分からないだろうと自分勝手に飛ばしたのでしょうが、もし人混みに墜落でもしていたら大惨事で得るものなど何もありません。残るのは悲しみと後悔の念でしょう。
今後もドローンの利用者は増え続けていくのは間違いないですが、利用する個人のリテラシーも上がることを願います。決して玩具の延長ではないですからね。
さて、昨年10月に西武新宿駅の構内で警備用のAIロボットの実証実験が行われたという記事を書きましたが、本日は京王電鉄が駅の窓口案内にAIロボットを導入するという話題になります。
出典:京王電鉄
井の頭線下北沢駅に対話型AI窓口案内ロボを試験運用
今週の土曜日3月16日から井の頭線下北沢駅の中央改札口の新設に合わせて、音声対話型AIエンジンを搭載した窓口案内AIロボの運用を開始されるそうです。
AIロボの他にも運賃表一体型デジタルサイネージや、駅の総合案内のデジタルサイネージなども同時に運用するとのこと。それぞれご紹介していきます。
出典:京王電鉄
ちなみにデジタルサイネージとは簡単に言うとデジタル看板で、以下の種類があります。
・スタンドアロン型サイネージ
ネットワークには繋がっておらず、USBメモリなどに保存された広告を表示するデジタル看板。
・ネットワーク型サイネージ
ネットワーク回線に繋がっており、公共交通機関や病院など随時更新が必要な場所の案内に活用されることが多い。
・インタラクティブ型サイネージ
サイネージの表面がタッチパネルになっており、何かを検索したり触れることで動作したりします。
運賃表一体型デジタルサイネージ
券売機上に設置され、デジタル表示によって運賃表示部分の明度差が鮮明になります。また、井の頭線下北沢駅周辺のリアルタイムな列車の走行位置情報が提供され、異常時は多言語に対応した情報提供が行えるそうです。
出典:京王電鉄
これはネットワーク型サイネージにあたりそうですね。リアルタイムに列車の位置までもが分かったりする所は、アバウトなことが多い海外の鉄道事情とは違う日本らしい部分と言えます。
駅総合案内デジタルサイネージ
駅の総合案内看板をタッチパネル式にし、乗換案内や構内・周辺案内の訪日外国人のお客様向けの多言語表示や、リアルタイムな列車走行位置など多様なニーズに対応するサイネージ。
出典:京王電鉄
こちらはタッチパネル対応ということでインタラクティブ型サイネージです。運賃のサイネージと同じく、こちらでもリアルタイムな列車の位置が分かるようです。多言語表示は外国人の方にとっては非常にありがたいものですね。
対話型AIエンジン搭載の窓口案内ロボット
そして今回メインのAIロボットは、お客様からの乗換案内や構内・周辺案内、運行情報などのお問い合わせに対し、音声とディスプレイを通して回答。その際親しみをもっていただけるように、対話へのうなずきや体や腕の動作などにより案内するそうです。
出典:京王電鉄
駅の構内は雑踏環境でありますが、正確に音声を集音し言葉を認識できるよう工夫されているそうです。対話を重ねることで新入社員から駅長を目指して成長していくとのこと。AIですし賢くなるということでしょうか。
このAIロボットですが、3月16日(土)の午前10時から入社式を実施するそうです。間違いなくニュースに出てきそうですね。
まとめ
駅も大きくなると地元の人でも複雑さを感じる程なので、初めて訪れた人からすると迷路でしかありません。そんな中看板だけでは不安もあるでしょうし、ましてや外国の人にとってはそれを見ることも難しい方も多いでしょう。
そんな現状でこのようにきめ細やかに案内してもらえる手段があれば安心できますね。長い目で見れば人員コストの削減にも繋がりそうです。京都駅にも宣伝のサイネージばかりではなくこういう利便性の高いサイネージなどを導入すべきでしょう。