こんにちは。昨日の暖かさから一転してまた少し冷え込んでいます。三寒四温で気温の上がり下がりが続くので体調の管理には気をつけましょう。本日2月21日は経済学者のマルクスが共産党宣言を出版した日だそうです。
マルクスと言えば、資本主義の法則に従えば最終的に資本主義が崩壊し社会主義が樹立されるという資本論が有名です。資本家は利益追求に囚われて、最終的に労働者を追い詰めることが資本主義の崩壊に繋がるという考えです。資本主義は非人道的とまで言っています。
でも問題点の指摘にとどまっただけで、理想の社会主義の作りかたまでは言及していません。これまでレーニンや毛沢東など社会主義国家を作りましたが、結局彼らの勝手な解釈で作ったので大失敗しているのは歴史が証明するところです。
後にケインズが出てきて、財政赤字でも国債発行して公共事業をして景気が上向いた時に借金を返すという、日本でも高度成長期から取り入れているやり方が浸透してくる訳ですが、そもそも政治家がやることなので借金を返すよりも選挙のために利用されているのが現状ですね。なんとも言えません。
さて、本日は弊社のSINQAのようなiPadだけで現場の調査ができるアプリがリリースされたとのニュースがありましたのでそちらをご紹介。
iPadのみで橋梁点検を可能にするアプリ「MapletSM」
こちらのアプリですが、三井住友建設が日本コンピュータシステムと共同で開発したものとなります。橋梁点検のために開発されたもので、作業全体の効率化と点検データの有効活用のためのデータ蓄積の実現が目的。
出典:三井住友建設
三井住友建設ではこれまで4,500超のPC(プレストレストコンクリート)橋梁を建設。管理者と協力し、長年にわたってそれら建設した橋梁の自主点検を実施されてきたそうです。
その膨大な数の橋梁点検の効率化と生産性向上のために開発されたアプリ「MapletSM」ですが、以下のような特長があります。
MapletSMの4つの特長
1.準備作業の軽減
対象橋梁の基本情報、図面や過去の点検記録など社内で管理するデータをダウンロードするだけで事前準備が完了。コピーするなどの煩雑な作業は不要となります。
2.点検作業の省力化
各種データの閲覧とメモの入力や写真撮影などの点検結果の記録を、iPad上でおこなうためペーパーレスの点検作業で省力化を実現します。
3.作業時間の短縮
iPadに搭載されているGPS機能の活用により、現在位置と点検箇所を図面上で容易に確認することができ、作業時間の短縮が図れます。
4.記録整理の不要
点検結果は記録データを社内サーバーに登録するだけで、自動的にカルテ作成がおこなわれるため、点検後の資料作成や写真整理などが不要。またサーバーに一元化して蓄積されるデータの活用により、劣化の傾向分析やそれを踏まえた対応の検討が容易に。
出典:三井住友建設
一般的な橋梁点検について
橋梁の点検に関しては以下の6つの点検種別が存在しています。
1.通常点検:損傷の早期発見のための日常巡回の際に実施する橋梁の目視点検。
2.定期点検:保全を図るための定期的な点検。目視と点検機器・器具でおこなう。詳細点検の必要性を確認する一次点検と詳細な点検をおこなう二次点検により構成される。
3.臨時点検:補修工事などの実施に併せておこなう点検。点検内容は定期点検に準ずる。
4.異常時点検:地震などの災害が発生した場合に安全性を確認するためにおこなう点検。
5.詳細調査:確認された損傷に対して実施される精密な調査。原因を特定し補修などの要否を検討する。
6.追跡調査:定期点検の結果を踏まえ、進行状況を把握する必要のある損傷について継続的に実施する調査。
橋梁は日々多くの車両が走行するものなので、日常的に点検をする必要があります。よく高速道路などで黄色いパトランプを付けた点検車両が走っているのを見かけると思いますが、あれは通常点検をおこなっている所ですね。
三井住友建設さんでは自社施工の橋梁は自主点検されているということで、4,500を超える数の点検となるとかなり労力がかかることは上記の点検項目をみても明らかです。しかも日々データが蓄積されるので途方もないデータ量になるでしょう。
後、下は一般的な橋梁点検時に必要となる持ち物と服装です。
出典:JCCA
多いですね。保護具等は別として今回のアプリを活用することで少なくとも記録道具である野帳と筆記用具、デジカメ、記録シートやバインダー、資料などは必要なくなるのでそれだけでも作業者にとっては楽になるでしょう。この辺りは弊社のSINQAでも同じことが言えます。
データも自社のサーバーに紐付いて一元化して蓄積されるようなので、データ整理の時間分の短縮効果もかなり大きいと思います。
まとめ
このアプリによる効率化の効果はかなりのものでしょう。弊社もSINQAを導入することでそれまでのアナログ作業から比較すると劇的な効率化ができました。
この業界ではアナログな業務が多く、特にペーパーレス化をするという部分が一番効果の出やすいところだと思いますので、真っ先に開発に取り組んだり導入する価値はあるでしょう。